プレスリリース

2007年2月19日

400ルーメンの高光束(昼白タイプの場合)

高光束でコンパクトな白色LED光源「LUGA(ルーガ)」を製品化

用途に応じて昼白タイプと温白タイプを使い分け


(約89KB)

品名 白色LED光源
愛称 LUGA(ルーガ)
品番 DML12LN/L
(昼白タイプ)
DML12LEWW/L
(温白タイプ)
サンプル出荷開始日 2007年3月1日
月産台数 10000台

 松下電器産業株式会社は、薄型、軽量でコンパクトな形状の高光束[1](昼白タイプで400ルーメン)の白色LED光源を商品化しました。新たに商品化した製品は、昼白タイプと温白タイプの2種類で、温白タイプでは平均演色評価数[2]Raが84の高演色性能を実現しました。
 本製品は、光の出力と質を高めることで白色LED光源が使える領域を広げ、さらに、薄型、軽量、コンパクトな特長を活かすことで、照明器具設計の自由度が広がり、アプリケーションの多様化も可能になります。2007年3月1日より順次サンプル出荷します。

【特長】

  1. 複数個のLEDチップ[3]を高密度にフリップチップ実装[4]する技術の開発により、高光束(昼白タイプで400lm、温白タイプで280lm)を実現し、また、ワイヤー接続のない構造で、高い信頼性を確保しました。
  2. 蛍光体の設計技術により、昼白タイプ(5000K)と温白タイプ(3500K)の2タイプを実現。温白タイプではRa84の高演色性能を実現しました。
  3. 薄型、軽量、コンパクト形状で、照明器具の設計自由度が広がり、アプリケーションの多様化を可能にしました。

【お問い合わせ先】

お客様  照明社  営業グループ  LED推進チーム  古米 正則
        電話 072-682-7690(直通)
        E-mail:furumai.masanori@jp.panasonic.com

【開発の背景】

 白色LEDは、省エネルギーで環境にやさしい長寿命光源として、市場の拡大が期待されています。しかしながら、現在実用化されている白色LED光源の多くは十分な光出力が得られておらず、照明用途などの高出力を要望される市場への応用にあたり、複数個並べて使用したり、電流を増やしたりして光束を高める必要がありました。しかし、光源を複数個並べて使用すると、LED光源の軽量、コンパクトな特長を十分に活かしきれず、電流を増やすと発生する熱により封止樹脂が劣化する原因となります。また一般照明用として使用するには、電球色のような暖かみのある光色も必要とされます。将来、高出力LED光源の大きな需要が見込まれる中で、これらの課題を解決することが必要になっています。

【実現した技術】

1.複数個のLEDチップを高密度にフリップチップ実装する技術の開発により、高光束(昼白タイプで400lm、温白タイプで280lm)を実現。また、ワイヤー接続のない構造で、高い信頼性を確保


  • 本製品の構成断面模式図
    0.8mm角のLEDチップを熱伝導率の高いセラミック基板へ直接フリップチップ実装しました。これにより、実装エリアの縮小が可能となり、単位面積あたりの光出力が向上しました。
  • LEDチップの電極部分とセラミック基板の接合面積を拡大し、LEDチップで発生した熱を効率良く基板に伝達する高放熱構造を採用しました。これにより、電流量を増やしても高光束を維持し、熱による封止樹脂の劣化も低減できるようになりました。
  • ワイヤーがないので点滅時の熱応力による負荷が軽減され、高い信頼性(ワイヤー断線による不点灯なし)が得られます。

2.蛍光体設計技術により、昼白タイプ(5000K)と温白タイプ(3500K)の2タイプを実現。温白タイプではRa84の高演色性能を実現

青色LEDチップと黄色蛍光体の組み合わせで高光束(400lm)の昼白タイプを、赤色蛍光体、緑色蛍光体の組み合わせで、高演色(Ra=84)の温白タイプを実現しました。

3.薄型、軽量、コンパクト形状で、照明器具設計の自由度が広がり、アプリケーションの多様化も可能

高出力の照明用LED光源ではLEDパッケージ[5]を多数個実装した製品が一般的に用いられています。しかしLEDパッケージを多数個用いると、パッケージが大きく、かつ配線処理や放熱処理などによってLED光源のサイズが大きくなってしまいます。今回の新製品では、LEDチップをセラミック基板に直接、高密度にフリップチップ実装し、37(縦)×12(横)×2.3(厚み)mm、の薄型・軽量でコンパクト形状を実現しました。これにより、小型、薄型の照明器具など器具設計の自由度が向上、さらに省スペースの機器への組込みなどアプリケーションの多様化が可能になります。

【主な仕様一覧】

品番 DML12LN/L DML12LEWW/L
相関色温度(光色) 5000K(昼白タイプ) 3500K(温白タイプ)
全光束 400lm 280lm
演色性(Ra) 67 84
寿命[6] 30000時間 30000時間
消費電力 8.5W 8.5W

【展示会出展に関して】

 今回発表した白色LED光源は、3月6日(火)から9日(金)の4日間、東京ビッグサイトにて開催される「インターナショナル・ライティング・フェア2007」に出展します。

【用語の説明】

[1]光束

光源から放射される光の量で単位はlm(ルーメン)。60形の電球で810ルーメン。

[2]平均演色評価数(Ra)

光源で照明した物の色再現の忠実度を数値で示したもの。Raが100に近いほど基準光に近い色再現(自然に近い色の見え方)になり、数値が低くなるほど基準光とのズレが大きく不自然な色の見え方になる。

[3]LEDチップ

ウェハー上にP−N半導体層を積層し電極を形成したもの。通常0.3ミリ角のLEDチップが多く使用されているが、近年1ミリ角の高出力タイプが照明用に使用され出した。LEDベアチップと呼ぶこともある。

[4]フリップチップ実装

LSIや半導体の入出力端子に微小径の金属ボール(バンプ)を設け、プリント基板側の接続端子に一括して結合する実装方式。

[5]LEDパッケージ

LEDチップを樹脂でモールドし、外観をセラミックや樹脂カップなどでパッケージングしたもの。代表的な形状として砲弾型や表面実装型がある。

[6]寿命

「点灯しなくなるまでの時間」または「初期光束が70%まで低下するまでの時間」のうち短いほうの時間の平均値。

以上