デジタル商業印刷機向け　高解像度ラインヘッドモジュールを商品化

パナソニック株式会社オートモーティブ＆インダストリアルシステムズ社は、デジタル商業印刷機でオフセット印刷クラスの高精細印刷を実現可能なラインヘッドモジュールを開発、2014年第1四半期にプリンタメーカに対して出荷を開始し、小ロット・多品種・短納期が可能なデジタル印刷機の応用分野拡大に貢献します。

近年、印刷物の多様化に伴い、小ロット・多品種・短納期のニーズが増加しています。デジタル商業印刷機は、オフセット印刷のように版を作る必要が無く、コンピュータからデータを直接印刷できるため、これらニーズに応えることが可能です。一方で、カタログ・チラシ印刷などで使用されるオフセット印刷のようなアナログ印刷機の品質をデジタル印刷機で実現するためには印刷品質のさらなる向上が必要であり、高解像度化が求められていました。
本モジュールはピエゾ方式[1]を採用したラインヘッドモジュールで業界初^※1となる高解像度 1440×1440dpiに対応しオフセット印刷クラスの高精細な画質と、内部構造の見直しと新駆動方式の採用により、毎分105mの高速な印刷を可能にしました。これにより、これまでのデジタル印刷機の印字品質では実現できなかった、アナログ印刷機を使用していた分野へデジタル商業印刷機の適用が可能になります。

【特長】

1. 業界初^※1 1440×1440dpi の高解像度により高品質な印刷が可能
2. 1440×1440dpi印刷時、毎分105mの高速印字が可能
3. サテライトドット[2]の低減と真円のドット形状を実現することで精細な模様でもシャープな印刷が可能

【用途】

デジタル商業印刷機向け　ラインヘッドモジュール

【お問い合わせ先】

オートモーティブ＆インダストリアルシステムズ社　広報グループ

TEL：06-6904-4732

ホームページURL：http://panasonic.co.jp/ais/

【特長の説明】

1. 業界初^※1 1440×1440dpi の高解像度により高品質な印刷が可能

デジタル商業印刷機による印刷は、パソコンから簡単に印刷ができるため、従来の版を必要とする有版印刷からの置き換えが加速しています。さらに、カタログ・チラシ印刷などの小ロット・多品種・短納期化に伴い、より高解像度なオフセット印刷クラスのデジタル印刷機が求められてきました。
当社は、1ラインで1440dpiを実現可能なインクジェットヘッドを開発し、商業用ラインヘッドに最適な配置をすることでラインヘッドとしてモジュール化しました。これにより、業界初^※1のピエゾ方式1440×1440dpiの高解像度ラインヘッドモジュールを商品化し、当社従来比^※2約1.5倍のドット密度での高品位な印刷が可能になりました。

2. 1440×1440dpi印刷時、毎分105mの高速印字が可能

ヘッド内部の構造を見直すとともに、ヘッドの新駆動方式を導入することで、アクチュエータの高速応答が可能になり、インク液滴の吐出均一性を実現できました。これにより、100kHz（当社従来比^※2 1.7倍）で毎分105m（1440×1440dpi印刷時）の高速印字が可能になりました。

3. サテライトドットの低減と真円のドット形状を実現によりシャープな印刷が可能

印刷用途の拡大に伴い、多様なインクに対応したインクジェットプリンタが要望されています。これに対応するため、インク毎にヘッドを駆動する波形を最適化することで、インク滴の飛翔状態を緻密に制御することに成功、大幅にサテライトドットを低減し、真円のドット形状を実現しました。これにより、精細な模様でもシャープな印刷をすることが可能になりました。

【製品概要】

【用語の説明】

［1］ピエゾ方式

電圧を加えると変形するピエゾ素子（圧電素子）を用いた方式

［2］サテライトドット

ヘッドノズルから吐出されたインク主滴から分かれた小液滴

以上