プレスリリース

2012年2月20日

帯電微粒子水(※1)がペットに関するアレル物質・細菌・真菌・ウイルスに
抑制効果があることを検証

パナソニック株式会社は、麻布大学獣医学部獣医学科 阪口雅弘教授の総合監修のもと、水に高電圧を加えることで生成されるナノサイズの帯電微粒子水「ナノイー」が、ペット(犬・猫)に関するアレル物質・細菌・真菌・ウイルスに対して抑制効果があることを検証しました。

ペットブームと呼ばれる昨今、34.3%(※2)の方が家庭でペットを飼育しています。飼育しているペットの種類としては犬が58.6%(※3)の約1200万匹と最も多く、次いで猫の30.9%(※3) 約1000万匹(※4)になります。そのうちの約72%(※5)は室内にて飼育されており、飼い主と同じ空間で暮らすことで、濃厚に接することが増えてきました。そのため、ペット由来のアレル物質による動物アレルギー症状や、ペットからヒトに感染する病気(ペット由来感染症)が増えると共に、ペットからペットにうつる感染症なども多く確認されています。(※6、7、8)

今回パナソニック株式会社では、ペット由来のアレル物質であるCan f 1(イヌ由来)、Fel d 1(ネコ由来)、3種の細菌 MRSP(メチシリン耐性ブドウ球菌)、ボルデテラ、パスツレラ、3種の真菌 カンジダ、クリプトコッカス、マラセチア、5種のウイルス ネココロナウイルス、イヌアデノウイルス、イヌジステンパーウイルス、イヌパルボウイルス、イヌヘルペスウイルスに対して、帯電微粒子水「ナノイー」が抑制効果があることを検証しました。

■検証対象と検証協力先

・アレル物質 ITEA(株) 東京環境アレルギー研究所
・細菌 学校法人日本医科大学 日本獣医生命科学大学
獣医微生物学教室 片岡康准教授
・真菌 国立大学法人千葉大学
真菌医学研究センター 矢口貴志准教授
・ウイルス 国立大学法人山口大学農学部
獣医微生物学教室 前田健教授
学校法人酪農学園 酪農学園大学
獣医学群 獣医学類 桐澤力雄教授

■帯電微粒子水「ナノイー」の発生原理

霧化電極をペルチェ素子で冷却し、霧化電極に空気中の水蒸気を結露させて水をつくり、霧化電極と対向電極間に高電圧を印加することで、約5〜20nm(ナノメートル)の大きさの帯電微粒子水「ナノイー」が発生

  1. ※1:水に高電圧を加えることで生成されるナノサイズの帯電した水微粒子
  2. ※2:内閣府世論調査 ペット飼育の有無 http://www8.cao.go.jp/survey/h22/h22-doubutu/zh/z03.html(2011/07/04)
  3. ※3:内閣府世論調査 飼育しているペットの種類 http://www8.cao.go.jp/survey/h22/h22-doubutu/zh/z05.html(2011/07/04)
  4. ※4:一般社団法人ペットフード協会 平成22年 全国犬猫飼育実態調査 http://www.petfood.or.jp/data/chart2010/01.html(2011/07/05)
  5. ※5:富士経済 ペット関連市場の調査を実施 https://www.fuji-keizai.co.jp/market/11036.html(2011/07/05)
  6. ※6:平成18年度 厚生労働省免疫アレルギー病患予防・治療研究推進事業 知っているようで知らないアレルゲンQ&A
    http://www.sympo.jp/book_lib/pdf/BOOK08.pdf
  7. ※7:大阪府立公衆衛生研究所 公衛研ニュースNo27、http://www.iph.pref.osaka.jp/news/vol27/news27.pdf
  8. ※8:動物の感染症<第三版> 近代出版

【お問い合わせ先】

アプライアンス社 技術本部 HA開発センター
TEL:06-6908-1131(大代表)
受付(平日のみ9:00〜17:30)

■検証結果まとめ

総合監修:麻布大学獣医学部獣医学科 阪口雅弘 教授

1.ペット由来のアレル物質

【検証概要】
ペット由来アレル物質に対し、帯電微粒子水「ナノイー」を曝露して抑制効果を確認した。

・検証機関 ITEA(株) 東京環境アレルギー研究所
・検証時期 2011年2月〜2011年6月
・検証対象 「Can f 1(イヌ由来アレル物質)」、「Fel d 1(ネコ由来アレル物質)」
・検証装置 ナノイーデバイス
・検証方法 45Lボックス中で、アレル物質溶液を添加したPP不織布に、帯電微粒子水「ナノイー」を曝露。アレル物質を抽出、回収してサンドイッチELISA法でアレル物質濃度を測定。

【検証結果】
アレル物質2種に対し、以下の表に示した時間で抑制。

対象 時間 抑制率
(1) Can f 1 (イヌ由来アレル物質) 1時間 99.8%(検出限界以下)
(2) Fel d 1 (ネコ由来アレル物質) 2時間 98.6%
*当社算出

2.ペットに関する細菌

【検証概要】
ペットに関する細菌3種に対し、帯電微粒子水「ナノイー」を曝露して抑制効果を確認した。

・検証協力先 学校法人日本医科大学 日本獣医生命科学大学 獣医微生物学教室 片岡康 准教授
・検証時期 2011年10月〜2012年1月
・検証対象 「MRSP(methicillin-resistant staphylococcus pseudintermedius)(メチシリン耐性ブドウ球菌 ) 」、「Bordetella bronchiseptica (ボルデテラ)」、 「Pasteurella multocida (パスツレラ)」
・検証装置 ナノイーデバイス
・検証方法 45Lボックス中で、細菌懸濁液を添加したガーゼに、15cmの距離から帯電微粒子水「ナノイー」を所定時間曝露。曝露後、ガーゼから細菌を抽出し、シャーレ培養し、生菌数を測定。

【検証結果】
細菌3種に対し、以下の表に示した時間でそれぞれ99%以上抑制。

対象 時間 抑制率
(1) MRSP (メチシリン耐性ブドウ球菌 ) 2時間 99.5%
(2) Bordetella bronchiseptica (ボルデテラ) 2時間 99.9%(検出限界以下)
(3) Pasteurella multocida (パスツレラ) 1時間 99.9%(検出限界以下)
*当社算出

■検証結果まとめ

3.ペットに関する真菌(酵母)

【検証概要】
ペットに関する真菌(酵母)3種に対し、帯電微粒子水「ナノイー」を曝露して抑制効果を確認した。

・検証協力先 国立大学法人 千葉大学 真菌医学研究センター 矢口貴志 准教授
・検証時期 2011年10月〜2012年1月
・検証対象 「Candida albicans(カンジダ)」「Cryptococcus neoformans(クリプトコッカス)」「Malassezia furfur(マラセチア)」
・検証装置 ナノイーデバイス
・検証方法 45Lボックス中で、真菌懸濁液を添加したガーゼに、15cmの距離から帯電微粒子水「ナノイー」を所定時間曝露。曝露後、ガーゼから真菌を抽出し、平板希釈して真菌数を測定。 

【検証結果】
真菌(酵母)3種に対し、以下の表に示した時間でそれぞれ99%以上抑制。

対象 時間 抑制率
(1) Candida albicans (カンジダ) 2時間 99.4%(検出限界以下)
(2) Cryptococcus neoformans (クリプトコッカス) 2時間 99.8%(検出限界以下)
(3) Malassezia furfur (マラセチア) 4時間 99.7%
*当社算出

4.ペットに関するウイルス

【検証概要】
ペットに関するウイルス5種に対し、帯電微粒子水「ナノイー」を曝露して抑制効果を確認した。

・検証協力先 国立大学法人山口大学 農学部 獣医微生物学教室 前田健 教授
・検証時期 2011年5月〜2012年1月
・検証対象 「ネココロナウイルス」「イヌアデノウイルス」
・検証方法 45Lボックス中で、ウイルス懸濁液を添加したガーゼに、15cmの距離から帯電微粒子水「ナノイー」を所定時間曝露。曝露後、ガーゼよりウイルスを抽出し、ウイルス感染価を算出。
・検証協力先
学校法人酪農学園 酪農学園大学 獣医学群 獣医学類 桐澤力雄 教授
・検証時期 2009年1月〜2010年5月
・検証対象 「イヌジステンパーウイルス」「イヌパルボウイルス」「イヌヘルペスウイルス」
・検証方法 45Lボックス中で、ウイルス懸濁液を添加したガーゼに、5cmの距離から帯電微粒子水「ナノイー」を所定時間曝露。曝露後、ガーゼよりウイルスを抽出し、ウイルス感染価を算出。

【検証結果】
ウイルス5種に対し、以下の表に示した時間でそれぞれ99%以上抑制。

対象 時間 抑制率
(1) ネココロナウイルス 2時間 99.3%
(2) イヌアデノウイルス 4時間 99.4%
(3) イヌジステンパーウイルス 4時間 99.7%(検出限界以下)
(4) イヌパルボウイルス 6時間 99.8%
(5) イヌヘルペスウイルス 4時間 99.5%
*当社算出

■麻布大学 阪口教授のコメント

今回、帯電微粒子水「ナノイー」がペットに関するアレル物質2種、細菌3種、真菌3種、ウイルス5種に対して抑制効果があることがわかりました。
「ナノイー」は人とペットとの共生を実現させるための新しい技術となる可能性を有していると思われます。

■麻布大学 阪口教授の経歴

阪口 雅弘(さかぐち まさひろ):麻布大学 獣医学部 獣医学科 教授

・略歴 大阪府立大学獣医学科卒業、東京大学農学研究科獣医博士課程修了(農学博士)東京大学医科学研究所、ラホヤ・アレルギー免疫研究所(米国)、国立感染症研究所国立感染症研究所主任研究官、理化学研究所チームリーダー等を経て平成19年より現職。
・所属学会
アレルギー学会、日本獣医学会