プレスリリース

2011年2月9日

東京ガス株式会社
パナソニック株式会社

家庭用燃料電池「エネファーム」の新製品発売について

〜世界最高※1の発電効率のさらなる向上と、よりお求めやすい価格を実現〜

東京ガス株式会社(社長:岡本 毅、以下「東京ガス」)とパナソニック株式会社(社長:大坪 文雄、以下「パナソニック」)は、家庭用燃料電池「エネファーム」(以下、「エネファーム」)の新製品を共同で開発しました。新製品は、パナソニックが製造し、東京ガスは、本年4月1日(金)から発売します。

「エネファーム」は、都市ガスから取り出した水素を空気中の酸素と化学反応させて発電し、発電した電気は家庭内で利用します。その際に出る熱も給湯や暖房に利用します。電気をつくる場所と使う場所が同じであるため、送電ロスがなく、また発電時に出る熱を無駄なく活用できる、環境に大変やさしいシステムです。火力発電所からの電気と、都市ガス給湯暖房機からの給湯・暖房を行なう方式※2と比べ、定格発電時にCO2排出量を約48%削減、一次エネルギー消費量を約35%削減できます※3。また、年間の光熱費を約5〜6万円節約、年間のCO2排出量を約1.5トン削減できます※4

新製品は、定格発電効率40%(LHV)※5を実現し、世界最高の定格発電効率37%以上(LHV)を有した現行品よりも、さらに発電効率を向上させました。また、発電を行なう「燃料電池ユニット」のシステム構成の大幅な簡素化を図るとともに、発電を行なう「スタック」などの基幹部品を小型化することなどにより、現行品よりも約70万円低価格の、希望小売価格2,761,500円(税込、設置工事費別)を実現しました。

「エネファーム」は、2009年5月に世界で初めて一般販売を開始し、2011年1月末までに、パナソニックが全国で累計約5,000台を出荷、内東京ガスが累計約4,000台の販売を行なっています。2011年度は、パナソニックが2010年度見通しの2倍となる年間6,000台以上※6の生産体制を構築し、東京ガスが2010年度目標である2,500台の2倍となる販売台数5,000台を目指します。

両社は、「エネファーム」の普及を通じて、お客さまの快適な暮らしと地球環境の保全に貢献してまいります。

【本製品の外観】

  1. ※1:家庭用燃料電池コージェネレーションシステムにおいて(2011年2月9日現在、パナソニック調べ)。
  2. ※2:電気は火力発電所から供給し、熱は東京ガスが供給する都市ガスを使用する方式です。機器は、ガス給湯暖房機、ガス温水床暖房(居間)、居間以外の暖房・冷房は電気エアコンを使用した場合を想定しています。
  3. ※3:定格運転時の発電量(0.75kWh)と熱回収量(0.94kWh/約32L・40℃)を、従来の火力発電所からの電気と、都市ガス給湯暖房機からの給湯・暖房を行なう方式(※2)でまかなった場合との比較です。
  4. ※4:試算条件は、下記のとおりです。
    ●一戸建(延床面積 150m2)4人家族を想定。●年間負荷/給湯:15.4GJ、風呂保温:1.7GJ、調理:2.2GJ、冷房:3.1GJ、床暖房:12.6GJ、エアコン暖房:8.8GJ、照明他:16.8GJ。●CO2換算値/都市ガス:2.29kg-CO2/m3、電気:0.69kg-CO2/kWh。●一次エネルギー換算値/電気:9.76MJ/kWh、ガス:45 MJ/ m3、給湯暖房効率:80%。●ガス料金/従来システム:「暖らんぷらん」適用、エネファーム:「エネファームで発電エコぷらん」適用。●電気料金/従来システム、エネファームともに従量電灯B適用、契約アンペア40A。
  5. ※5:低位発熱量基準(Lower Heating Value)の略。燃料ガスを完全に燃焼したときの発熱量から水蒸気の凝縮潜熱を差し引いた値。(対比:HHV=高位発熱量基準、HHV≒0.9×LHV)
  6. ※6:パナソニックは東京ガス以外の全国の大手都市ガス会社にも本製品を供給し、全国の大手都市ガス会社が本年4月1日以降順次発売する予定です。

【主な特長】

1.世界最高※1の環境性能と大幅な価格の低減

発電を行なう「スタック」の効率向上などにより、家庭用燃料電池コージェネレーションシステムでは世界最高の発電効率となる、定格発電効率40%(LHV)を達成しました。また、「スタック」および都市ガスから水素を生成する「燃料処理器」の耐久性の向上により、現行品の25%増となる5万時間の運転を可能にしました。発電効率ならびに耐久性を向上したことで、現行品と同等の省エネ・CO2削減効果を維持しつつ、定格発電能力を1.0kWから750Wに変更できました。あわせて、昨今の省エネ家電普及における待機電力の減少傾向などを踏まえた運転を行なうため、発電出力の下限を現行品の300Wから250Wに変更しました。
新製品は、発電出力範囲の変更とともに、スタック内の部品の固定方法を変更するなどの新技術の採用により、スタックなどの基幹部品を現行品と比べて30〜40%小型化することができました。さらに、設計の見直しによる「燃料電池ユニット」のシステム構成の大幅な簡素化を図ることで、部品点数を約30%削減、重量を約20%軽量化できました。この結果、希望小売価格は、現行品よりも約70万円低価格の、2,761,500円(税込、設置工事費別)を実現しました。

2.業界最小※1となる設置スペース

設置に必要な面積を現行品と比べ、最大で約1/2※7に削減し、業界最小の約2m2となりました。これは、「燃料電池ユニット」の形状を縦長に変更し、お湯をためておく「貯湯ユニット」と連結して一体設置できるようにすることなどにより実現しました。これにより、設置スペースに制約の多い首都圏の戸建住宅などに、より導入いただきやすくなります。

  1. ※7:設置条件によって異なります。

3.リモコン表示を大型化

現行品と比べ、リモコン(台所設置)の液晶画面を約76%大きくし、発電実績やCO2削減効果などが見やすくなりました。また、光熱費やガス・電気の使用量の目標を設定でき、目標に対して少なかった場合は、達成を表す「笑顔」のマークが表示されるなど、楽しみながら、省エネ、省CO2活動を行なっていただけます。

【現行品との違い】

●外観 〜縦長の形状で「貯湯ユニット」と連結して設置が可能な「燃料電池ユニット」〜

新製品
左:貯湯ユニット、右:燃料電池ユニット
現行品
左:燃料電池ユニット、右:貯湯ユニット

●設置スペース 〜設置スペースが最大で約1/2に〜

●リモコン(台所設置) 〜より大きく、見やすくなったリモコンの液晶画面〜

新製品
現行品

【エネファームについて】

「エネファーム」は、「自宅で使うエネルギーを自分でつくる」という商品の特長を、「エネルギー」と「ファーム=農場」の造語で表現したものです。発電時に出る熱で、お風呂や洗面所で使うお湯や、床暖房、浴室暖房乾燥機などにも利用することができます。東京ガスとパナソニック(当時は松下電器産業株式会社)は、1999年から共同研究に着手し、その後2003年7月に共同開発契約を締結し、2005年4月に世界初の商用第一号機を首相新公邸に導入しました。2005〜2008年には、一般家庭等における実使用状況下での実測データ取得を目的とした、国の大規模実証事業に参画し、2009年5月に世界で初めて一般販売を開始しました。

【仕様概要】

  新製品 現行品
発売日 2011年4月1日予定 2009年5月1日
性能 発電出力 250W〜750W 300W〜1.0kW
定格発電効率 40%(LHV)
36%(HHV)
37%以上(LHV)
33%以上(HHV)
定格熱回収効率 50%(LHV)
45%(HHV)
52%以上(LHV)
47%以上(HHV)
貯湯タンク容量 200リットル 200リットル
寸法 燃料電池ユニット H1,883mm×W315mm×D480mm H860mm×W780mm×D400mm
貯湯ユニット H1,883mm×W750mm×D480mm H1,883mm×W750mm×D480mm
重量 燃料電池ユニット 100Kg 125Kg
貯湯ユニット 125Kg 125Kg
設置面積 約2.0m2 約3.9m2
希望小売価格
(税込、設置工事費別)
2,761,500円 3,465,000円
メンテナンスサポート 10年間 発電4万時間または発電回数4千回のいずれか早い方(最長10年間)

以上

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