(BY-HPE11KT データ容量：59KB)| 品名 | PoE給電機能付 同軸-LANコンバーター |
|---|---|
| 品番 | BY-HPE11KT |
| 本体希望小売価格 | オープン価格 |
| 発売日 | 7月14日 |
| 月産台数 | 1,000台 |
パナソニック システムネットワークス株式会社は、先に発表した第3世代のアイプロシリーズのコンセプト「Smart HD」 のラインナップ拡充として、PoE注2による長距離給電を実現する「PoE給電機能付 同軸-LANコンバーター（BY-HPE11KT）」を 7月14日より発売します。
本製品は、アナログ監視カメラで使用している同軸ケーブルを活用して、ネットワークカメラへの置き換えによる監視カメラシステムのIP化を実現するコンバーターです。既設の同軸ケーブルをそのまま使用できることで、LANケーブルの配線にかかる初期工事のコストや手間を削減し、アナログからIPへの切り替えをより簡単に推進することができるようになります。
さらに、本製品は同軸ケーブルによる電源供給、LANケーブルによるPoE給電機能も搭載しているので、PoE受電対応ネットワークカメラへの給電と通信を実現します。
当社は、既存のアナログ監視カメラのシステムを活用しながら、より高度で多彩な機能を持つネットワークカメラへの移行とシステムのIP化をスムーズに行うことができる本製品により、ネットワークカメラの活用機会の拡大を図っていきます。
＜特長＞
- 既設の同軸ケーブルを利用してネットワークカメラを接続できる
- 最長500m注1先のネットワークカメラに給電
- 高速で安定した長距離伝送（最長 2km注1で35Mbps注3）
| 注1 | 最長500m、最長2km：当社製ネットワークカメラ（i-PROシリーズ、カメラBBシリーズ）の指定機種を使用した場合の距離。5C-2V使用時 接続可能機器の詳細については、パナソニックのウェブサイトhttp://panasonic.biz/netsys/coax に随時掲載します。 |
| 注2 | PoE：Power over Ethernetの略。イーサネットケーブルを介して電力の供給を可能にする技術。 |
| 注3 | この値はセンター側アダプター、カメラ側アダプター間のTCPによる通信速度です。（5C-2V使用時 通信距離2km以下） 通信速度は、同軸線の状態、ネットワーク環境などの影響を受けます。この値は、これらの影響を受けていない状態での測定値です。 |
【お問い合わせ先】
パナソニック システムネットワークス(株)
セキュリティビジネスユニット
グローバルマーケティンググループ 西沢、寺内 電話 092-477-1852
ホームページURL：http://panasonic.co.jp/sn/psn/
【開発の背景】
アナログからデジタル・IP化への移行がさまざまなシステムで進む中、監視カメラのデジタル化・IP化の要望も急速に高まっています。
このような中、アナログの監視カメラシステムをデジタル化・IP化するには、カメラやレコーダー本体の交換だけでなく、配線されたケーブルまで全ての入れ替えが必要となり、そのためにかかる初期コストや時間、手間などが課題となっていました。また、10BaseT/100BaseTXのLANによる配線はスイッチングハブから100mまでという制約もあり、アナログカメラに比べて設置環境の自由度が狭まるという課題もあります。
そこで当社は、i-PRO Smart HDコンセプトによるIPマイグレーションをスムーズに推進できるものとして「PoE給電機能付 同軸-LANコンバーター （BY-HPE11KT）」を開発しました。本製品は、既存システムのアナログカメラで使用している同軸ケーブルを有効活用しIP化を実現。また、PoE給電機能使用時500m、PoE未使用時は最長2kmまでの長距離伝送が可能。これにより、自由な設置環境を実現します。
【特長】
1．既設の同軸ケーブルを利用してネットワークカメラを接続できる
本製品は、アナログ監視カメラ用に敷設された同軸ケーブルをそのまま使用し、ネットワークカメラの接続を可能とします。
本製品（センター側及びカメラ側アダプター）を同軸ケーブルの両側に接続することで、既存の同軸ケーブルをそのまま利用しながら、アナログ監視カメラからネットワークカメラへの切り替えが可能となります。このため、初期投資にかかる費用を抑え、既存環境を有効に活用しながらIP化を進めることができます。
2．最長500m注1先のネットワークカメラに給電
本製品は、500m注1先にあるPoE受電機能を搭載したi-PROシリーズなどのネットワークカメラに給電を行うことができます。
有線LAN接続ではケーブルのみで100mまでの接続となり、また、PoEで給電を行える距離も送電、受電両装置間の距離は100mまでです。本製品は、同軸ケーブルを利用することで途中に中継用の機材を介することなく最長500m注1までの電源供給とLANケーブルによるPoE給電を行うことが可能です。電源確保の問題で、これまで設置することができなかった場所にもネットワークカメラを設置し、監視、モニタリングを行うことができるようになります。
3．高速で安定した長距離伝送（最長2km注1で35Mbps注3）
本製品は、同軸ケーブルを利用することで無線LANなどと比べて、建物などの遮蔽物や周囲の電波ノイズなどの影響を受けにくく安定した長距離高速伝送を実現します。同軸ケーブルのみで距離は最長で2kmまで接続できます。間に中継用の機材を介する必要もなく、ネットワークカメラの設置環境選定の自由度が大幅に増加します。
＜システム構成＞
＜仕様＞
【ハードウェア仕様】
| センター側アダプター | |
|---|---|
| インターフェース | 10Base-T/100Base-TX x1 AUTO MDI/MDI-X、ACインレット、BNC端子 |
| 寸法（幅×高さ×奥行き） | 約105mm x 約44mm x 約210mm（突起部を含まず） |
| 質量 | 約570g |
| 電源 | AC100V 50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 最大 28W （カメラ側アダプターの消費電力含む） |
| 同軸ケーブル供給電力 | 最大 22W |
| カメラ側アダプター | |
| インターフェース | 10Base-T/100Base-TX x 1 AUTO MDI/MDI-X（PoE対応）、BNC端子 |
| 寸法（幅×高さ×奥行き） | 約80mm x 約115mm x 約35mm（取付部除く） |
| 質量 | 約165g |
| 電源 | 独自給電方式（センター側アダプターより同軸ケーブル経由でDC55V給電） |
| 消費電力 | センター側アダプターの消費電力に含まれます |
| PoE供給電力 | 最大15.4W |
【その他仕様】
| 通信可能なアダプター数 | 1台のセンター側アダプターに対して、1台のカメラ側アダプターが同軸ケーブルを介して接続可能 |
|---|---|
| 接続可能機器 | ●センター側アダプター：10Base-T/100Base-TXのインターフェースを備えた機器 ●カメラ側アダプター：当社製ネットワークカメラ（i-PROシリーズおよびカメラBBシリーズ）の指定機種注1 |
| 接続可能機器数 | 両アダプターともに1セグメント内 最大256台まで |
| 通信速度（UDP） | 45Mbps以上注3（5C-2V使用時、通信距離2.0km以下） |
| 通信速度（TCP） | 35Mbps以上注3、注4（5C-2V使用時、通信距離2.0km以下） |
| 最大通信距離（PoE無し） | 2.0km注1 |
| 最大通信距離（PoE有り） | 500m（当社製の指定ネットワークカメラ注1使用時）/ 300m(IEEE802.3af Class0規格のネットワークカメラ使用時) |
| 注4 | Linux のFTP での測定値です。 |
【オプション】
| 品番 | BY-HCA10 |
|---|---|
| 品名 | ラックマウント用連結金具 |
| 発売日 | 2010年7月14日 |
| 希望小売価格 | 15,750円（税抜 15,000円） |
| 概要 | センター側アダプター 3〜4台を連結し、ラックにマウント |
以上
