パナソニックでは2大事業ビジョンの一つである「地球環境との共存」を加速するために、3つの環境重点取り組みである「商品のエコアイディア」「モノづくりのエコアイディア」「ひろげるエコアイディア」に取り組んでいます。
その一つである「ひろげるエコアイディア」の取り組みでは、地球市民として地域社会とともに環境の取り組みを広めていくことを目指し、チェコにおける環境教育プロジェクトの立ち上げ、中国での子ども環境教育の推進、マレーシアにおける「Mottainai(もったいない)」キャンペーンの開催など、国内のみならずグローバルでの取り組みも積極的に展開しています。
このほど、そのグローバルにおける地球市民活動を更に活発化させるために、欧州地域において「パナソニック地球市民活動支援プログラム」を展開することになりました。
このプログラムは1998年から日本で実施しているプログラムで、社員およびその家族、定年退職者が行っているボランティア活動や市民活動について、活動資金の一部を会社が支援する制度です。
地球市民としての社員の積極的な活動を会社として支援し、その支援を通じて環境問題をはじめとした様々な社会課題の解決に貢献することを目指しています。日本ではこれまでに720件、総額約1億6200万円にのぼる支援を実施してきました。
今回の欧州地域での展開については、環境分野を中心に、パナソニックグループ社員が地域社会で参画する市民活動を対象として、活動資金を1件当たり1000ユーロ(約13万円)まで支援し、欧州における社員の地球市民活動を推進していきます。
なお、今後、欧州地域以外への地域へも随時展開し、全世界のパナソニックグループ社員が、地球市民活動を通じて社会の課題解決に貢献できる環境づくりに取り組んでいきます。
「ひろげるエコアイディア」 世界各地の活動事例
チェコで環境教育プロジェクトを立ち上げ
パナソニックAVCネットワークス チェコは、長年環境教育に携わっているNGO「Tereza」と小・中学校をサポートする環境教育プロジェクトを立ち上げました。学校の近くの森で、生物の観察、森林の清掃、植樹活動を行い、環境に対する関心を高め、自然を大切にすることを学びます。来年6月までの9ヶ月間で 550人の生徒が参加する予定です。
イギリスのカーフリーチャレンジで優勝
英国ブラックネルの2009年カーフリーチャレンジに、ブラックネルオフィスのパナソニックグループ(パナソニック イギリス、パナソニック ヨーロッパ、他グループ会社)が参加し優勝しました。カーフリーは自動車の走行を控えて、車の使用や環境への影響について考えることを目的に欧州各地で行われています。ブラックネルオフィスではカーフリーに以前から取り組んでおり、本年はより幅広く挑戦しブラックネル・フォレスト市議会から評価されました。
中国で環境教育の出前授業を加速
パナソニック チャイナ及び在華グループ会社は2009年6月から子どもたちへの環境教育の出前授業を開始し、中国全土に広げつつあります。共通の環境教育教材、省エネ実験ツールを準備し、社員講師を募集して事前トレーニングを全国6ヶ所で行いました。これまでに約8000人の子どもたちに出前授業を行っています。
マレーシアで「Mottainai(もったいない)」キャンペーン
パナソニック マレーシアは5〜6歳の子どもたちに環境問題への関心を持ってもらうため、「もったいない」のコンセプトで9月からキャンペーンを開始しました。「もったいない」という日本語には環境活動の3R (リデュース、リユース、リサイクル)や地球資源に対する尊敬の念が込められており、絵本をもとに教材を作成して環境授業を行い、子どもたちは歌や踊りで楽しみながら学びました。
タイで子どもたちに環境教育を実施
タイのパナソニックグループ20社は小学生に環境教育プログラムを実施しました。1年生から6年生まで150人を対象に、リサイクル、水資源、地球温暖化、省エネの4つのグループをつくり、クイズやゲームを通して楽しく環境について学習しました。また、継続的に環境への意識を高めていくため、学校にリサイクル用のゴミ箱を寄贈しました。
ブラジルの自然保護機関から環境表彰
パナソニック ブラジルのマナウス工場は、環境教育、植樹、アマゾン熱帯雨林保護のための苗木の提供等の環境活動を実施しています。子ども向けの環境教育が高い評価を受け、2009年4月、ブラジル自然保護機関(IBDN)賞を受賞しました。パナソニック ブラジルは、子ども向けの環境教育活動を公立小学校等へさらに広げていく予定です。