パナソニック株式会社は、オリンピックのTOP※スポンサーとして、2010年2月にカナダ・バンクーバーで開催される第21回オリンピック冬季競技大会(以下、バンクーバーオリンピック)に協賛し、冬季大会では過去最大規模の機器を納入します。当社は、国際オリンピック委員会(IOC)、バンクーバーオリンピック大会組織委員会(VANOC)、ならびにバンクーバーオリンピック放送機構(OBSV)の協力のもと、競技会場から、放送現場、ご家庭に至るまで、フルラインナップのHD機器を提供し、冬季大会初の「HDオリンピック」の実現に貢献します。
バンクーバーオリンピックは、北京に引き続き、国際放送センター(IBC)から各国放送局に配信される国際映像信号がHD規格で制作されることに加え、開閉会式や競技会場内の大型画面にもHD映像信号が配信され、オリンピックの映像全てがHDになる「HDオリンピック」が実現される最初の大会となります。特に、バンクーバー市BCプレイスで開催される開会式には、冬季大会の開会式会場として過去最大の3面243m2(トリノ開会式の約1.4倍)のLED大型映像表示装置を設置し、観客に迫力あるHD映像をお届けし、プラズマテレビとともに開会式の演出を盛り上げます。
既に当社のDVCPRO HD規格は大会映像記録フォーマットに決定しており、当社は国際放送センターに放送用半導体メモリー・ニュース取材システム「P2HD」シリーズなど多数の放送機器を納入します。当社放送機器が記録フォーマットに選ばれるのは、1992年バルセロナ以降、バンクーバーが9大会目となります。
加えて、会場や大会区域、および周辺の市街地、ハイウェイでの屋外警備等の目的で、高画質化、高感度化を実現したセキュリティカメラシステムを納入し、安心・安全なオリンピック運営をサポートします。
また、VANOCならびにテレコミュニケーションカテゴリーのナショナル・パートナーであるベル・カナダ社と協力し、今回初めてバンクーバーとウィスラーの2つの開催地の選手村間をつなぐHD映像コミュニケーションシステムを納入します。カナダで来年発売されるHD映像コミュニケーションユニット(KX-VC500)と、フルHDプラズマテレビ、フルHDカメラを組み合わせたシステムで、H.264による高精細映像と高音質の音切れしない音声でつなぎ、目の前で話をしているような臨場感あるコミュニケーションを実現します。このシステムは、会議目的のみならず、遠隔地の2つの選手村を繋いだ入村式にも使用される予定です。各国選手団の移動時間やコストの節約だけでなく、交通によるCO2排出量の削減が可能になることで、環境に配慮した効率的な大会運営に貢献します。
※「TOP」:「The Olympic Partner」の略。最高位のオリンピックスポンサーのこと。日本企業では当社のみ。
<会場へ納入予定のAV機器>
機器 | 台数 |
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LED大型映像表示装置 | 15会場29画面 953平米 |
プロ用音響システム | 17会場 91システム |
テレビ | 約3,000台 |
DLPプロジェクター | 17画面 |
AVセキュリティカメラシステム | 約1,200台 |
その他 | HD映像コミュニケーション システム等 |
注)会場、選手村、メディアセンター、公式ライブサイト等のオリンピック関連施設を含む
<会場へ納入予定の放送機器>
機器 | 台数 |
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P2HD/DVCPRO HDレコーダー | 約160台 |
P2HDカメラレコーダー | 約50台 |
モニターテレビ | 約 600台 |
マルチフォーマットライブスイッチャー | 12会場16台 |
【TOPスポンサーについて】
パナソニックは、国際オリンピック委員会のTOPプログラムが始まった1988年カルガリー冬季オリンピック大会以降、世界平和の実現を目指すオリンピック・ムーブメントの趣旨に賛同し、映像音響カテゴリーのTOP(The Olympic Partner)として、20年以上にわたりオリンピック活動に貢献してきました。そして、これからも世界中の人々とオリンピックの感動を分かち合う“Sharing the Passion”をスローガンに、パナソニックは技術を通じてオリンピックの成功に貢献していきます。
パナソニックは2016年リオ・デ・ジャネイロ夏季オリンピック大会までの長期パートナーシップに調印しています。
ホームページ:http://panasonic.net/olympic/ 関連動画:http://www.thenewsmarket.com/