松下電器産業株式会社(以下、松下電器)はレース業界向け新軽量二次電池の開発・製造・販売を行う「イブリダセル株式会社」と、タンパク質の構造解析、予測、ソリューションビジネスを行う「株式会社サイファイフォールディングス」の2社を設立しました。
両社は、ベンチャー支援制度「パナソニック・スピンアップ・ファンド」(略称:PSUF)を活用した新会社で、第13期募集(2006年10月より募集開始)扱いの2社です。
同制度を活用し、すでに25社が設立されて事業を開始しており、今回の2社をあわせると合計27社が設立に至りました。
「イブリダセル株式会社」は、レース業界向けに、独自技術を用いた従来にない大幅な軽量化を可能とした車載用二次電池を製造、販売致します。この電池の特徴として、(1)従来のレース用鉛バッテリーと比較して50%以上の軽量化を達成、(2)車載用鉛バッテリーとの互換性を確保、(3)鉛フリーを実現しております。新会社ではユーザ様の要求仕様にきめ細かく対応したレース用新軽量二次電池の提供を通じ、将来的には市販車両への採用を目指した新型車載用バッテリーの技術開発を行います。
「株式会社サイファイフォールディングス」は、タンパク質の立体構造予測、構造解析、機能予測に関わるソフトウェア開発・販売とソリューション、さらに、タンパク質の設計開発を行う会社です。近年のヒトゲノムプロジェクトの終了を受けて、タンパク質の構造、機能に関する研究が注目されています。タンパク質は生物の体の中でさまざまな役割をになった機能性高分子であり、この機能や構造の解析や予測は、単に医学、生物学の発展のみならず、将来的なバイオマテリアルの応用展開においても非常に重要であると考えられます。新会社では、今後期待されるタンパク質のさまざまな応用展開へ向けて、タンパク質の機能構造解析から、新規機能をもつタンパク質の設計までを行う研究開発型の企業を目指します。
【お問い合わせ先】
松下電器産業(株)広報グループ (大阪)06-6908-0447 (直) (東京)03-3436-2621 (直)
【パナソニック・スピンアップ・ファンドについて】
「パナソニック・スピンアップ・ファンド」は、新規事業創出、起業家意識の高揚を目的とし、2001年1月よりスタートしました。社員から公募したビジネスプランに対し、松下の事業ドメインに関連する事業分野で当社の経営理念、経営基本方針を逸脱しないものを条件に1件あたり5億円未満の出資をするものです。「志」を持った起業家の継続的な成長を支援し将来の株式公開も視野に入れた「本流ビジネス」として育て上げ、松下本体にポジティブな変革をもたらすことを目指しこれまで27の新会社が誕生しました。
<パナソニック・スピンアップ・ファンドの概要>
募集回数 | : | 2回/年 |
投資資金 | : | 1件あたり上限5億円 |
出資比率 | : | 松下電器51%以上、提案者本人30%〜1%、外部30%以下 |
事業見極め | : | 3年目単年度黒字、5年目累損解消を基本とする |
処遇制度 | : | 現行社員で出向 (現行処遇+成功報酬、株式公開時はキャピタルゲインあり) 有期限契約社員 (完全年俸+成功報酬、株式公開時はキャピタルゲインあり) |
【イブリダセル株式会社】
所在地 | : | 神奈川県茅ヶ崎市本宿町11-66 松下電池工業(株)内 | ||
資本金 | : | 3,000万円 | ||
社長 | : | 青木 護(あおき まもる) | ||
略歴 | : | 1960年8月21日生まれ(47歳)
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人員 | : | 1名 | ||
出資比率 | : | 松下電器産業83.3%、青木 護16.7% | ||
事業内容 | : | レース業界向け新軽量二次電池の開発・製造・販売 | ||
設立日 | : | 2007年10月1日 |
【株式会社サイファイフォールディングス】
所在地 | : | 京都府相楽郡精華町光台3-4 松下電器 先端技術研究所内 | ||
資本金 | : | 4,000万円 | ||
社長 | : | 鬼塚 健太郎(おにづか けんたろう) | ||
略歴 | : | 1963年8月20日生まれ(44歳)
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人員 | : | 1名 | ||
出資比率 | : | 松下電器産業87.5%、鬼塚 健太郎12.5% | ||
事業内容 | : | タンパク質の立体構造予測、構造解析、タンパク質設計に関するソフトウェア開発・販売、及びソリューションビジネス | ||
設立日 | : | 2007年10月2日 |
以上