松下電器産業株式会社(以下、松下電器)は産業用液体吐出ヘッドの開発・製造・販売を行う「AJT株式会社」を2007年4月2日に設立しました。
AJT株式会社は、ベンチャー支援制度「パナソニック・スピンアップ・ファンド」(略称:PSUF)を活用した新会社で、第12期募集(2006年4月より募集開始)により設立しました。同制度を活用し、すでに24社が設立されて事業を開始しており、今回の1社をあわせると合計25社が設立に至りました。
近年、インクジェットヘッド・ディスペンサーを用いて、機能性液体を塗布することにより電子部品、配線等を製造するという工法が急速に展開されています。この産業用途では、製造品によりヘッド仕様に対する要求が異なりますが、現状のヘッドでは、それらの要求を十分満たすことができていません。
新会社「AJT株式会社」では、独自のヘッド技術により、
(1)従来のインクジェットヘッドでは吐出不可能な高粘度液体の吐出
(2)吐出液滴量&ノズルピッチ&ノズル数のカスタム対応
(3)安価かつ納期短縮
を実現し、ユーザの要求仕様をきめ細かく満たす液体吐出ヘッドの提供を目指します。
【お問い合わせ先】
松下電器産業(株)広報グループ(東京)03-3436-2621(直) (大阪)06-6908-0447(直)
【パナソニック・スピンアップ・ファンドについて】
「パナソニック・スピンアップ・ファンド」は、新規事業創出を目的とし、2001年4月より第一次ファンドがスタートしました。第一次ファンドの期間は、2004年3月までの3年間で、ファンド資金は100億円でした。松下の事業ドメインに関連する事業分野で当社の経営理念、経営基本方針を逸脱しないものを条件に1件あたり5億円未満の出資をするものです。「志」を持った起業家の継続的な成長を支援し将来の株式公開も視野に入れた「本流ビジネス」として育て上げ、松下本体にポジティブな変革をもたらすことを目指し19の新会社が誕生しました。
現在、2004年4月より第二次ファンドを運用しており、すでに5社設立し、今回のAJT株式会社は、6社目となります。
<ご参考:PSUF第二次ファンドの概要>
投資資金 | : | 総額50億円、1件あたり上限5億円 |
出資比率 | : | 松下電器51%以上、提案者本人30%〜1%、外部30%以下 |
事業見極め | : | 3年目単年度黒字、5年目累損解消を基本とする |
処遇制度 | : | 現行社員で出向 (現行処遇+成功報酬、株式公開時はキャピタルゲインあり) 有期限契約社員 (完全年俸+成功報酬、株式公開時はキャピタルゲインあり) |
【AJT株式会社】
所在地 | : | 大阪府守口市八雲中町3丁目1番1号 | ||
資本金 | : | 3,000万円 | ||
社長 | : | 池田 浩二(いけだ こうじ) | ||
略歴 | : | 1962年7月3日生まれ(44歳)
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人員 | : | 2名 | ||
出資比率 | : | 松下電器産業94.1%、池田 浩二4.2% 西村 和夫1.7% | ||
事業内容 | : | デバイス製造に用いる産業用液体吐出ヘッドの開発・製造・販売。 |
以上