【要旨】
松下電器産業株式会社(以下、松下電器)は、トータルコストの削減とワークスタイルの革新を目指して、インターネット技術を利用した音声通信システムであるIP電話システムを、3月までにIP電話端末を21拠点に2万台設置しました。
IP電話システムは本社(大阪府門真市)を皮切りに全社に導入を進めており、今後、更に展開を進め2006年度中には4万台規模に拡大する予定です。
システム導入にあたってはNTTコミュニケーションズ株式会社のIPセントレックスサービス(ドットフォンIPセントレックス)を採用し、集中制御による効率的なシステム運用を行なうとともに、IP電話端末は子会社であるパナソニック コミュニケーションズ株式会社製のIP多機能電話、IP対応構内PHSを採用して、モバイルIP電話ソリューションを推進しています。
松下電器はこれまで468台の電話交換機(PBX)を保有していましたが、老朽化の進むものもあり、全社IP電話化推進委員会を設置し、業務生産性の向上とトータルコストの削減を検討してきました。
本システムを2005年度中にPBXの特に老朽化のすすむ21拠点に優先的に導入し、その後も松下電器の社内および全ドメイン会社に順次導入して、ワークスタイル革新に取り組むとともに、「目に見える」形での効率化を追及してトータルコスト削減を実現していきます。
【効果】
-
ワークスタイル革新
社内情報システムと融合させることにより業務生産性の向上を図ります。
具体的には、構内PHSと会議用スピーカーホンを活用した、場所を選ばない音声会議、一人1台のIP対応構内PHS化(モバイルIP電話システム)によるコミュニケーションの向上と取次ぎ業務の削減、松下グループ内でどこでも同一番号でPHS端末が利用可能な全社ローミング機能、どこでも聞ける留守番電話、不在時の電話自動転送、などの機能活用による効率化推進でワークスタイルを革新していきます。 -
トータルコスト削減
2005年度中に本システムを導入する拠点で、PBXを入れ替えなくてすんだことによる抑制コストは約19億円にのぼります。さらに、2006年度までに端末をトータルで4万台導入したときのPBXへの投資抑制は約40億円になります。
また、通信費等の変動費についても約15%の削減を見込んでいます。
【お問合せ先】
<お客様> パナソニック CC ソリューションズ(株) 松下営業グループ 石川・酒井 電話 03-6409-0424
以上