Panasonic Newsroom トッププレスリリース業界初「竹プラントオパールスピーカ」を製品化

プレスリリース

2014年2月25日

ワイドな再生帯域とクリアな音で、原音を忠実に再生

業界初(※1)「竹プラントオパールスピーカ」を製品化

竹由来の“プラントオパール”を混練した樹脂振動板を採用

竹プラントオパールスピーカ

パナソニック株式会社オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社は、業界で初めて(※1)竹から抽出した硬い材料である竹由来の「プラントオパール[1]」をスピーカの振動板に使用することにより、ひずみの少ないクリアな音で、原音に忠実な音質再生を実現した「竹プラントオパールスピーカ」を製品化しました。

製品名 竹プラントオパールスピーカ
サンプル発売開始 2014年3月1日(仕様は別途相談)
サンプル価格 個別相談(スピーカユニット供給)

家庭内と同様に車内でも高音質で音楽を楽しみたい要望は大きく、音響機器のスピーカにはひずみが小さく再生帯域が広い特性が要求されています。そのためには軽量、高剛性で音の伝わりが速く、振動の収まりが速く不要な余韻が少ない振動板材料が求められます。

当社は従来竹繊維と竹炭を練りこんだ樹脂振動板により実現してきましたが、今回さらに竹の葉に分布する釣り針状の硬い材料である「竹プラントオパール」を混練した樹脂振動板を採用したスピーカを製品化しました。これによりさらにひずみの少ないクリアな原音に忠実な音質再生が可能となりました。当社は「竹プラントオパールスピーカ」により、自動車メーカや音響機器メーカのご要望に応じてきめ細かな音づくりを行い、各種音響機器のさらなる音質向上にお役立ちします。

【特長】

1. 業界初(※1) 竹炭・竹繊維に加え竹プラントオパールを混練した樹脂振動板により高音質を実現

(高剛性) 曲げ弾性率: 当社従来品比(※2) 約40%向上
(再生帯域拡大) 音速[2] 当社従来品比(※2) 約10%向上
(クリアな音質) 内部損失[3] 当社従来品比(※2) 約20%向上

2. 自動車メーカや音響機器メーカのご要望に応じたきめ細かな音づくりが可能

3. 生育の早い竹素材を利用することにより環境負荷が小さい

  1. (※1) スピーカ用振動板として。2014年2月25日現在、当社調べ。
  2. (※2) 当社従来品:竹繊維・竹炭使用樹脂振動板スピーカ。

【用途】

車載オーディオ、オーディオ用スピーカ

【お問い合わせ先】

オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社 広報グループ
TEL:06-6904-4732
ホームページURL:http://panasonic.co.jp/ais/

【特長の詳細説明】

1. 業界初(※1)竹炭・竹繊維に加え竹プラントオパールを混練した樹脂振動板により高音質を実現

ひずみが小さく、再生帯域の広い高音質再生のスピーカを実現するためには軽量で高剛性かつ音速が大きい振動板が要求されます。今回、当社では竹に含有している植物由来オパールに着目し、独自技術により抽出した竹プラントオパールを竹材料(竹繊維、竹炭)と配合して樹脂と混練、分散する独自技術を採用することで、業界で初めて竹プラントオパールを混練した振動板を開発しました。竹の葉に分布する釣り針状の硬質な物質である竹プラントオパールを振動板に採用することで、従来品と比べ、曲げ弾性率、音速が向上し、スピーカのひずみ低減と再生帯域を拡大、高信頼性を実現しました。また、スピーカは内部損失が大きいほどクリアな音質再生が可能になりますが、本製品では竹材料(竹繊維、竹炭)と竹プラントオパールを樹脂に混練することで振動板内の振動を吸収して内部損失が大きくなるためクリアな音質再生が可能となります。ワイドな再生帯域とクリアな音で、原音に忠実な高音質再生を実現できます。

2. 自動車メーカや音響機器メーカのご要望に応じたきめ細かな音づくりが可能

自動車メーカや音響機器メーカごとに音に対する要求は異なります。当社では、振動板材料からの開発と、竹プラントオパールと樹脂を混練、分散する独自技術、樹脂の中で竹プラントオパールの配向をコントロールできる射出成形技術を開発しました。加えて音響シミュレーションを活用した振動板形状・軽量設計による音づくりにより高音質な振動板が可能になります。これらの材料技術と構造設計技術を融合させることで、お客様のご要望にお応えするきめ細かな音づくりが可能で各種音響機器のさらなる音質向上に貢献します。

3. 生育の早い竹素材を利用することにより環境負荷が小さい

竹は天然繊維であることから、無機質フィラー[4]に比べ、製造時のエネルギー消費が小さく、またスピーカでよく使用される天然繊維の木材に比べて生育が早く、持続的再生産可能な資源です。この持続的再生産可能な竹に加え、さらに高機能化した竹炭、竹由来のプラントオパールを利用した環境負荷が小さい振動板で、さらなる音質向上にお役立ちできます。

【基本物性】

  本製品 当社従来品 当社従来品(参考)
振動板材料 竹プラントオパール・竹炭・竹繊維 混練樹脂 竹炭・竹繊維 混練樹脂 無機質フィラー 混練樹脂
比重 1.1〜1.2 0.98〜1.2 1.2〜
内部損失(tanδ) 0.06〜0.075 0.05〜0.065 0.04
曲げ弾性率(MPa) 6500〜7500 4000〜5500 4000
音速(m/s) 2200〜2500 2000〜2300 2000

【用語の説明】

[1] プラントオパール
植物の細胞組織に充填する非結晶含水珪酸体(SiO2.nH2O) の総称。植物の宝石とも呼ばれ、モース硬度が5〜6.5とオパール宝石と同じで硬い材料。
[2] 音速
物質中を伝わる音の速さ。スピーカにおいては振動板材料の音速が高いと音の再生帯域が広くなる。
[3] 内部損失
材料の特性を表す指標の1つで、外部から振動などの運動エネルギーを与えた場合に、そのエネルギーを外部に散逸する能力をあらわす。内部損失が高いほど不要な余韻が少なく音質の良いスピーカであると言われている。
[4] 無機質フィラー
プラスチックの性質を補う目的で充填、混合される材料のうち、マイカやタルクなどの鉱物の粉末や、ガラス、アルミナなどの粉末や繊維等、いわゆる無機質の材料をいう。

以上

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